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鶏肉は部位によって大きく変わる!部位別の特徴、鶏肉の選び方をご紹介

鶏肉を調理する、鶏肉を食べるとなった時部位を気にするという方は多いのではないでしょうか。
焼き鳥はなんと60種類以上あるとされていて、鶏肉がいかに部位が細かく分かれていて、食べ方が違うかがわかります。
また、鶏肉の部位に関する話としてよく聞くのが、蒸し鶏にササミはパサつくけど、モモなら柔らかいなど、同じ鶏肉でも調理方法に向き不向きがあるという話です。このような話もあるように、鶏肉は部位によって見た目や味、食感が大きく変わります。
今回はそんな鶏肉の部位の特徴を紹介します。さらに、せっかく部位を知ったのだから良い鶏肉を見分けたいという方のために、簡単に鶏肉を見分けることができるポイントも紹介します。

ムネ

ムネは食感は柔らかく、脂肪は少なめ、タンパク質が多い部位です。筋トレをしている方から人気を博している部位です。肉自体の味はあっさりしているので、揚げものなど油の風味を活かした料理や焼き物などしっかりと味をつける料理に適しています。水分が多いため、加熱しすぎると水分が抜けてパサついてしまうので、調理の際に注意が必要です。
また、淡白な味で癖がなく、低脂肪・高タンパクなことから、筋トレを頑張っている方が蒸し肉にして食べることが多いです。

ササミ

ササミは柔らかく、脂肪は少なめ、タンパク質が非常に多い部位です。鶏肉の中で最もタンパク質が多いとも言われています。胸肉の内側にある胸骨に沿って左右に一本ずつある肉で、牛や豚のヒレにあたる部分のお肉です。ササミという名前は形が笹の葉に似ていることから付けられました。
ムネとともに、筋トレをしている方から好まれる部位です。淡白な味であることから、濃い味付けの料理からサラダなど幅広い料理に使えます。

モモ

モモはしっかりとした食感で、脂肪がある分コクや旨みがある部位です。足の付け根の部分で、筋肉質な肉です。鉄分やビタミンを豊富に含んでいます。脂肪がある分ジューシーになり、旨味とコクがあるため唐揚げで多く使われる部位です。骨がついている場合は煮込み料理に、皮付きで炒め物や唐揚げに使われます。かわしみとも呼ばれます。

レバー

レバーは肝臓の部分で肉感のない柔らかい食感で独特の濃い味わいが特徴の部位です。鉄分とミネラル、ビタミンAが豊富で、貧血に悩んでいる方におすすめの部位です。
調理をする際は塩揉みや牛乳につけるなど、臭みをとってから使われます。ニラレバ炒めなどが定番ですが、ニラのような香りの強い野菜と調理したり、濃い味付けに調理することでより食べやすくなります。鶏肉のレバーは、牛のレバーに比べ臭みが少ないので食べやすいです。新鮮なものだと刺身でも食べられています。

砂肝

砂肝はコリコリとした食感、クセがない味わい、タンパク質が多いことが特徴の部位です。胃の筋肉で内臓に分類されます。炒め物や揚げ物に調理されることが多いです。しっかりと味をつける料理に適しています。調理の際は広がるようについている白い筋の部分を取る必要があります。新鮮なものだと刺身でも食べられています。
ずりや砂ずりと呼ばれることもあります。

ハツ

ハツは心臓のことです。柔らかくも、筋肉質の肉ゆえの弾力のある食感で、鉄分やナトリウムが豊富であることが特徴の部位です。カロリーは高めです。
調理をする際は血抜きをする必要があります。焼き鳥や炒め物に調理すると美味しく食べられます。心臓部ということで、英語で心臓を意味するハート、こころと呼ばれることがあります。

手羽先

手羽先は柔らかく弾力のある食感で、羽の先端部分なのでお肉は少ない部位です。脂肪やゼラチン室が多いので味わい深く旨みがあります。コラーゲンも豊富です。
出汁が出るので、スープなどに使われます。名古屋の名物として有名な手羽先など、濃い味付けにもあう部位です。

手羽中

手羽中は手羽先から手指を取り除いた部分です。手羽先同様に脂肪やコラーゲンが豊富です。炒め物や唐揚げに調理されることが多いです。手羽中の唐揚げはチューリップと呼ばれることが多く、骨から一部の肉を切り離して押し上げるようにして丸くし、チューリップのような形で食べられます。

手羽元

手羽元は羽の付け根のため胸肉に近く、肉がしっかりとあり、柔らかい食感、脂肪は少なめでタンパク質が豊富な部位です。あっさりめの味で、炒め物や揚げ物に調理されることが多いです。ウイングスティックとも呼ばれます。

ヤゲン軟骨

ヤゲン軟骨は胸骨の先の軟骨部分で、コリコリとした食感が特徴的な部位です。コリコリとした食感が好きな方に人気の部位です。炒め物や焼き鳥として調理したり、つくねの中に混ぜて食べたりします。ヤゲンは漢方の薬種を砕くのに使う薬研が由来です。

ぼんじり

ぼんじりは鶏の尾の骨周りの肉で三角形の形をしています。脂腺という脂肪の多い部分が含まれているため脂が非常にのっている部位で、鶏の部位の中でも脂が多い部位の1つです。脂が多いため、旨みやコクがあります。焼き鳥として食べられることが多く、一羽からとれる量が少ないため、希少部位としているお店もあります。ぼんぼち、三角、テールと呼ばれることがあり、メスの場合はみさきと呼ばれます。

せせり

せせりはしっかりとした歯応えで、独特の旨みのある部位です。首の周りの肉でよく動かされているため、筋肉質な肉です。一羽から少量しかとれず、希少部位とされていることが多いです。くびき、ネック、そろばんと呼ばれることがあります。

鶏肉を買う時はどこで判断する?

鶏肉を選ぶ際は新鮮さが大事です。
新鮮な鶏肉を買うには、早朝に処理をする「朝引き」を行っている鶏肉業者から購入するのがおすすめです。
また、鶏肉を買う際にチェックしたいポイントは色とハリと鶏の皮です。

色は透明感のあるピンクかどうかを見ましょう。黄色かったり白っぽくなっているものは鮮度が落ちている可能性が高いです。

ハリ

お肉自体が引きしまったハリのある肉で、厚みがあるものは新鮮な証です。

鶏の皮

鶏の皮が綺麗な乳白色になっているか確認しましょう。黄色くなっていたり、くすんでいるものはおすすめしません。
また、新鮮なものは毛穴が盛り上がっているので、毛穴も確認しましょう。

まとめ

今回は鶏肉の部位、そして購入する際にチェックしたいポイントを紹介しました。
鶏肉の部位は今回ご紹介したものよりももっと種類があり、部位ごとに食感や味わいだけでなく、タンパク質やビタミンなどが含まれているかどうかや、含まれている量が変わります。好みの味や食感の部位を美味しく食べたい、こんな栄養をとりたいという目的に合わせて鶏肉を部位で探してみるのもいいかもしれません。