• コラム

鹿児島県のブランド地鶏「さつま地鶏」をご紹介

今回ご紹介するのは「さつま地鶏」です。さつま地鶏は鹿児島県で飼育されている地鶏ですが、一度は耳にしたことがある方も多いかもしれません。今回はさつま地鶏について、特徴や旨みの特徴などをご紹介していきます。

さつま地鶏とは




さつま地鶏とは、鹿児島県の畜産試験場にて10年の歳月をかけて研究・開発され、誕生した地鶏です。さつま地鶏は、国の天然記念物である「薩摩鶏」の雄と、在来種の「ロードアイランドレッド」の雌を交配し第1世代を誕生させます。そこからさらに交配・選別を繰り返して作出した固定種がさつま地鶏なのです。薩摩鶏は古くから観賞用・闘鶏用として飼育され、闘鶏に相応しく気性が荒いことや力強いことが特徴ですが、現在は観賞用としてのみ飼育されています。鹿児島県では天然記念物である薩摩鶏を改良し、より安全かつ高品質な肉用鶏を目指して、薩摩鶏を種鶏にさつま地鶏を生産しています。またさつま地鶏のほかにも薩摩鶏を種鶏とした、​​さつま若しゃも、黒さつま鶏も生産しており、さつま地鶏を含めた3種類の地鶏をかごしま地鶏と呼んでいます。


さつま地鶏の飼育期間は120〜150日です。特定JASで定められた地鶏の飼育期間は75日以上なので、倍程度の時間をかけて、じっくりゆっくり育てられています。この長期間の飼育がさつま地鶏の旨みと歯ごたえを生み出しています。

さつま地鶏の旨み・肉質の特徴



「地鶏・銘柄鶏食味コンテスト」で最優秀賞を受賞したことがあるさつま地鶏。そんなさつま地鶏の特徴は、脂肪分が少なくヘルシーで、ブロイラーと比べてうま味成分のイノシン酸が多く含まれていることです。そのため深いコクと旨み、甘みを感じることができます。その一方で肉の柔らかさはブロイラー並で、筋繊維が細いので柔らかい肉質をしています。柔らかい肉質とはいえ、長い期間かけて飼育されていることで適度な歯ごたえ・弾力もしっかりとあることが特徴です。


おすすめの食べ方は焼き鳥はもちろん、煮物、ソテーなどにもおすすめです。幅広い料理に合いますが、鹿児島県の郷土料理でもある鶏刺しや鶏飯などでも親しまれているのがさつま地鶏です。

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