近江しゃもは、近江というその名にもある通り滋賀県が産地の地鶏です。滋賀県の特産であり高品質な地鶏として知られている近江しゃもについて今回はご紹介していきます。

近江しゃもとは？

近江しゃもは、平成5年に滋賀県の畜産技術センターで開発された地鶏です。その開発期間は7年と、長い期間をかけて試験・改良を重ねて開発されました。


近江しゃもは「ニューハンプシャーの雄」と「黄斑プリマスロックの雌」の間に産まれた雌鶏に軍鶏（しゃも）の雄を掛け合わせて、三元交配種によって生まれます。ニューハンプシャーは肉質が優れており、黄斑プリマスロックは卵をよく産み味がよく、さらに軍鶏は鶏肉の中で最も美味しいと定評があります。このようにそれぞれ長所を持つ原種から生まれた近江しゃもは、味もコクも歯ごたえも非常に良いことが特徴です。


また飼育期間も、一般のブロイラーが約50日であることに対して近江しゃもはその約3倍の期間をかけて飼育されています。長い期間じっくりと育てられることで肉質は弾力があり、味にはコクと旨みが生まれます。もちろん飼育期間が長いだけでなく、飼料や飼育環境にも配慮されていて、飼料は県産の米などを混ぜて、こだわって作られています。飼育環境は平飼いで、伸び伸びとストレスの少ない環境で過ごせるようになっているため、運動量も多く、筋肉がつくことで良い肉質となっています。

近江しゃもの魅力

近江しゃもの魅力は、噛むほどに増す旨みとコクです。豊かなコクが口の中に広がりながら、歯ごたえの良いコリコリとした食感を楽しむことができます。また近江しゃもの脂肪分にはしつこさがないことも特徴の一つです。そのためヘルシーでありながら、旨みもしっかりと感じることができるということも魅力といえます。


食べ方は、すき焼きや水炊き、鉄板焼き、炭火焼きなどで食べることで近江しゃもの歯ごたえと鶏肉本来の旨みを味わうことができます。もちろん中華や洋食など、幅広くどんな料理にも合うので、様々な料理で楽しむことができます。

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